パソコン・ネットワーク設定屋の迷走記

これまでの仕事の内容・トラブル内容・経験からの小技、テクニック、注意点、効率化方法などを書いていければいいなと思ってます。少しでも誰かの役に立ったらいいな。

知らない間に2重ルータになって、印刷できない!!

どうも、元ダメSEです。

 

今回は知らない間に2重ルータになってしまい、プリンタへ印刷できなくなったり、

ファイルサーバへ接続できなくなった時のお話しです。

 

どのように、対応・切り分けしていったのか書いて行きたいと思います。

 

 

結論

勝手に無線LANルータを接続しないでください!! 

接続するにしてもアクセスポイントモードにしてから接続しましょう。 

 

経緯

事の発端はとあるお客様のこんな連絡からでした。

 

何もしていないのに、プリンタから突然印刷できなく

なった。

何もしていないのに、ファイルサーバへ突然接続でき

なくなった。インターネットとメールは問題なく使え

る。」 

 

との事でした。

 

何もしていないのに。。。

何もしていないのに。。。

 

本当によく聞く言葉です。

 

とはいえ、印刷できない、ファイルサーバへ接続できないのは問題ですので、

早速対応を実施しました。

 

迅速丁寧・早期解決がモットーです。

 

現地調査

現地に行って問題のパソコンを調べてみると確かに、インターネットには問題なく

繋がるし、メールの送受信もできる状態になっていました。

 

状況を確認していると、現象が発生しているパソコンは1台だけでなく、複数台ある

事がわかりました。

 

そしてその該当のパソコンは全てWi-Fiで接続されている事が分かりました。

 

もうこの時点で、無線LANルーターを勝手に接続

したな思っていましたが、とりあえず原因を特定する為に現象が起きている

パソコンのネットワーク状況を調べてみました。

 

問題が発生しているパソコンでコマンドプロンプトから「ipconfig /all」を入力して

実行すると、

コマンドプロンプトからネットワーク情報の表示方法はこちらをどうぞ)

pc-network-varioussettings.hatenablog.com

 

<問題が発生しているパソコン>

IPアドレス:192.168.11.2

サブネットマスク:255.255.255.0

デフォルト ゲートウェイ:192.168.11.1

DNS サーバ:192.168.11.1

と表示されました。

 

現象が発生していない有線LAN接続のパソコンから「ipconfig /all」を実行すると、

 

<問題が発生していないパソコン>

IPアドレス:192.168.0.15

サブネットマスク:255.255.255.0

デフォルト ゲートウェイ:192.168.0.1

DNS サーバ:192.168.0.1

と表示されます。

 

はい、決定です。

 

完全にどこかに無線LANルータが接続されています。

 

しかも、変更していなければ、バッファロー無線LANルータのはずです。

バッファロー無線LANルーターは初期IPは「192.168.11.1」です。

 

そこで、「何もやっていない」お客様に

バッファローの機器接続しませんでした?」と聞いたところ、

 

接続しましたよ。Wi-Fi使いたかったので。」という神の啓示の

ごときお言葉が。

 

原因特定

 

「いやいや、何かされてますやん。」という言葉をぐっと飲みこみ

 

あ、そうなんですねー。もしかするとそれが何か悪さ

しているかもしれませんねー。

と終始笑顔で、内心やりやがったなと思いつつ、現在の状態を説明しました。

 

今回はWi-Fiを使用したかった為、無線LANルータを勝手に接続された事が原因でした。

 

この接続した方は、家で無線LANルータを接続したらWi-Fiを使えるようになったので

会社でも使おうと、勝手に接続したとのことでした。

 

対応策

今回はWi-Fi環境を作りたかったので、勝手に無線LANルータを接続されており

既に複数台のパソコンで接続して使用している状況であった為、無線LANルーター

アクセスポイントモードに切り替えて運用するようにしました。

 

アクセスポイントモードにすると、無線HUBとして使用する事になり、ネットワーク

体系が変わる事はありません。

有線LANケーブルの代わりに無線の電波を使用して既存のネットワークに接続する事に

なりますので、既存のネットワークに影響を与える事はありません。

 

ただし、1点注意なのは、アクセスポイントモードに切り替えると、IPアドレス

変わります。

 

バッファローを例にすると、

ルーターモードの場合は初期値は「192.168.11.1」ですが、

アクセスポイントモードの場合、「192.168.11.100」に変更されます。

 

元々のネットワークのIPアドレスのセグメントが「11」の場合、「192.168.11.100」が

入ってきますので、既存のIPアドレスとバッティングする事があります。

 

その為、接続する前にIPアドレスはよく確認して下さい。

よくプリンタのIPアドレスとバッティングする事が多いように思います。

 

また、今後の保守を考えると、小規模ネットワークの場合、アクセスポイントの

ネットワークのセグメントは合わせておいた方がいいと思います。

繋がっているパソコンから管理画面に接続できますので、設定変更等が容易に

できます。

 

少し大きめのネットワークになれば、セキュリティの観点からあえて異なるIPアドレス

を設定することもありますが、今回は小規模ネットワーク向けに記載しています。

 

まとめ

Wi-Fi環境がないところだと、Wi-Fiに接続したいという要望は普通にあると思います。

 

一般家庭でも無線LANルータが接続されていう事が普通になってきましたので、敷居は

ものすごく下がってきていると思います。

 

ただ、単純に家のように接続したら使えるようにならない場合もありますので、会社で

勝手にネットワーク機器を接続しないようにした方がよいかと思います。

 

どこにどんな影響を与えるかもわかりませんからね。

 

ネットワーク機器を接続する場合は、社内のネットワーク管理者か、内容を把握して

いる業者に頼むのが一番だと思います。

 

少しでも誰かの役に立てれば嬉しいです。

 

以上、お疲れ様でした!!

プライバシーポリシー お問い合わせ