パソコン・ネットワーク設定屋の迷走記

これまでの仕事の内容・トラブル内容・経験からの小技、テクニック、注意点、効率化方法などを書いていければいいなと思ってます。少しでも誰かの役に立ったらいいな。

ボリュームライセンスのOffice2019のインストール方法が変わりました。

どうも、元ダメSEです。

 

今回はボリュームライセンス版のOffice2019のインストール方法が変更になった

件です。

 

今までボリュームライセンス版のOfficeはボリュームライセンスセンターから

isoファイルをダウンロードして、DVD等のメディアに書き込んでインストール

メディアを作成していました。

 

それが、Office2019からは変更になりました。

 

ちなみにOffice2019はWinodws10以降のOSにしか対応していませんので

注意が必要です。

 

また、ボリュームライセンス版のOffice2019をインストールする前に既存のバージョン

のOfficeを削除する事が推奨されていますので、特に残す必要がないであれば、削除

した方がよいかと思います。

 

それではインストール方法です。

 

今までのようにインストールメディアが作成できませんので、メディアをドライブに

入れて、Setup.exeを実行みたいな事はできなくなっています。

 

まず、インストールファイルの入手方法ですが、Office2016までのようにボリューム

ライセンスセンターからは入手できなくなりました。

 

インターネット上のOfficeコンテンツ配信ネットワーク(CDN)からダウンロードして

入手する事になります。

(これをなかなか理解してもらえなくて職場の人に100回くらい説明しましたが、

 まだ理解してもらえない。。。)

 

ボリュームライセンス版のOffice2019を入手する為にはまず、「configuration.xml」を

作成する必要があります。

 

「configuration.xml」って何?って感じですが、Office2019をダウンロード・インス

トールする為の情報を保持しているファイルになります。

 

入手する為に、Office 展開ツールをダウンロードします。

任意の場所に保管して下さい。

ファイル名:officedeploymenttool_11617-33601.exe(2019/07/07時点のファイル名)

 

ダウンロードして保管した「officedeploymenttool_****.exe」を実行して任意の場所に

サンプルのconfiguration.xmlを抽出します。

 

指定したフォルダ内に下記4ファイルが抽出されます。

f:id:Varioussettings:20190707164437p:plain
 

「configuration.xml」の作成にはテキストエディターで直接編集するのではなく、

Office カスタマイズ ツール (OCT)を使用して作成します。

f:id:Varioussettings:20190707165031p:plain

新しい構成を作成の「作成」ボタンをクリックします。

f:id:Varioussettings:20190707165246p:plain

 この画面から必要な構成を選択していきます。

 

各項目の設定値、意味についてはここの「configuration.xml を作成します。」欄を

参照して下さい。

 

導入環境に沿った設定値入力したら画面右上のエクスポートボタンより、

configuration.xml ファイルをエクスポートします。

 

エクスポートしたconfiguration.xml ファイルは「officedeploymenttool_****.exe」を

展開して作成された4ファイルを保管した場所にコピーします。

 

configuration.xmlの内容は指定した項目により変更されますので、一概に言えませんが

概ねこのような形式の内容になると思います。

※あくまでサンプルですので、この通りにしてもうまくいきません。

※今回は(CDN)から展開する設定にしています。

f:id:Varioussettings:20190707171033p:plain

 

configuration.xml ファイルを作成したら、Office 2019 のインストール ファイルを

ダウンロードします。

 

ダウンロードには管理者権限でのコマンドプロンプトを使用します。

 

コマンドプロンプトを管理者権限で開き、「Office 展開ツール」から抽出した

4ファイルが保管されている場所まで移動します。

 

その後、下記コマンドを実行します。

 

<コマンド>

setup /download configuration.xml

 

ダウンロード中はバックグラウンドで行われるので画面には何も表示されません。

ダウンロードが終了すると、コマンドプロンプトの画面に戻ります。

 

「Office」という名前のフォルダと「Data」という名前のサブフォルダが表示されて

いれば、ダウンロードは成功しているはずです。

 

次にインストールですが、これも同様に管理者権限でコマンドプロンプトを開き

configuration.xml ファイルが保管されている場所に移動して下記コマンドを実行

します。

 

<インストールコマンド>

setup /configure configuration.xml

 

インストールが終了するとOfficeが使用できるようになります。

 

纏め

今までのボリュームライセンス版のOfficeに比べ、各段にめんどくさい仕組みになって

います。

別途有償でもインストールメディアも購入できなくなっていますので、ある程度知識が

ないとインストールすらできないような状況になってきているなと思います。

Office2010くらいで情報が止まっているような人だと、何のことか理解することすら

できないような状況になってきていますね。。。

(まだインストールメディアがあると思っている人も多いですからね。。。)

 

少しでも誰かの役に立てれば嬉しいです。

 

以上、お疲れ様でした!!

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